中村昌宏の和菓子話

中村昌宏が気ままに和菓子について書いていこうと思っております。東京(五反田,高輪など)の懐石料理店にて修行後、和菓子職人に。

中村昌宏が紹介する高輪の和菓子玉川屋惣八:来賓用に水ようかんを購入

大学時代から茶道を始めてすっかり抹茶と和菓子の虜になってしまいました。以来和菓子屋さんを見つけては、美味しい和菓子探しをしています。結婚してから、高輪に住む友人が手土産を持って遊びに来てくれたのですが、その際に持って来てくれたのが高輪にある玉川屋惣八さんの水羊羹をはじめとする和菓子です。その友人も私が和菓子好きだというのを知っているので、私をびっくりさせたくて購入してきてくれました。初めて聞く名のお店だったのでますます私のテンションは上がりました。

抹茶を点ててお茶と一緒にいただくと、そのおいしさに本当に感激しました。どれもとても上品で優しくて、こんな店が高輪にあるのかと思いました。特に気に入ったのが水羊羹です。水羊羹は小さい頃から大好きで、よく家に届いた夏のお中元に水羊羹が入っていると喜んだものです。玉川屋惣八さんの水羊羹は角切りにされたものが葉にくるまれていたのですが、とても涼やかで美しい見た目でした。そして味の方もさっぱりとしていてとてもみずみずしく、まさに夏の羊羹といった感じでした。


友人に聞くと、高輪でも人気の和菓子屋さんなので、夕方には売り切れてしまている商品も多いのだとか。私も一度足を運んでみたいと思い、あの水羊羹が忘れられないということもあり、今度ママ友を招いてお茶会をすることになっていたので来賓用に水羊羹を購入しにいくことにしました。

お店が開くのと同時にお店に入りましたが、こじんまりとしたお店ながら上品さが漂っていて素敵なお店でした。中に入ると季節のお菓子をはじめとする美味しそうなお菓子が並んでいました。お店の方に以前友人が持って来てくれたお菓子に感動したこと、水羊羹をいただきたいことを熱弁すると、笑いながら深々と頭を下げてお礼を言って下さいました。水羊羹と他にもお菓子をいくつか購入して帰路につきましたが、水羊羹は来賓からも好評でした。

さっぱりとしているのでいくらでも食べられるし、お抹茶とよく合うと言ってもらえました。ママ友さんの中には実は羊羹が苦手でという方もいましたが、その方が一番喜んで食べられていたり、嬉しい反応でした。購入してよかったです。それ以来、大好きなお店として玉川屋惣八に通い詰めています。