中村昌宏の和菓子話

中村昌宏が気ままに和菓子について書いていこうと思っております。東京(五反田,高輪など)の懐石料理店にて修行後、和菓子職人に。

あけぼのウィング高輪EAST店:歴史あるもなかが美味

あけぼのウィング高輪EAST店

高輪のあけぼのウィング高輪EAST店によく行くのですが、その目的というのはもなかを購入することです。和菓子はどれも好きなのですが、とくにあけぼののもなかはとても美味しくて頻繁に買って食べています。どのもなかも美味しいのですが、特に30年の歴史を持つという姫栗もなかがとても美味しくて気に入っています。長い歴史があるだけに、自分が子供の頃から食べているのですがいつまでも美味しさが変わっていないところが嬉しいですね。普通の栗もなかも好きなのですが、姫栗もなかは刻まれた栗が入っていてそれがとても食べやすく、餡とマッチしているのが気に入っています。大きな栗が入っているもなかも食べごたえがあって悪くはないのですが、少し栗が主張しすぎるかなという気がして姫栗もなかの場合栗と餡のバランスがちょうどよくてとても美味しいです。

高輪で味わえる絶品もなか

個人的には姫栗もなかが好きなのですが、普通の栗もなかに関してもあけぼのはとても美味しくて、栗自体を楽しみたいという時にはこちらのほうが良いかなと感じます。そのため、基本的には姫栗もなかを購入することが多いのですが、たまに食べごたえのある栗を食べたいと思った時には普通の栗もなかを選ぶようにしています。もなかひとつとっても、いろいろ楽しむことができるので嬉しいですね。

もなかが有名なお店ではあるのですが、せんべいなどもとても美味しくて種類豊富にいろいろなせんべいがあるのも良いですね。甘いお菓子ばかりを食べているとしょっぱいお菓子も食べたくなってしまいますから、そのような時にせんべいのお菓子を食べるといいアクセントになるので、あけぼのウィング高輪EAST店ではいつもたくさんのお菓子を買ってしまいます。ただ、今までは近所に店舗がなかったので気軽に食べることができなかったのですが、高輪にお店があることを知ってからはよく利用をするようになりました。昔から好きなお菓子だっただけに、高輪に店舗があるのはとても重宝しています。

五反田のダ・カーポのお店紹介&魅力はココ!

ダ・カーポのたい焼きは五反田名物

ダ・カーポは五反田の駅から徒歩数分で行けるお店です。外から見ると大きな看板にCD・LPや輸入雑貨と書いてあるので、知らない人は和菓子のお店だと思わずに通りすぎてしまうこともあります。知っている人はリピーターも多くて、大量に買って行く人もたくさんいます。お店の中に入ると中古のレコードがずらりと並んでいて、輸入雑貨などもあり何のお店かわからないくらいでびっくりしてしまいます。ここの名物は「たい焼き」で、店内には「たい焼きの注文はこちらです」と看板が出ているのですぐに分かります。五反田名物と言ってもいいくらい有名なので、通勤通学途中に買ったりわざわざ遠くから食べに来る人もいます。

五反田で焼き立てのたい焼きを食す

ダ・カーポのたい焼きには「たい焼き」「たい玉」「たいうどん」の3種類のメニューがあります。「たい焼き」はあんこの入った普通のたい焼きで、懐かしい味がします。「たい玉」はたい焼きの生地に卵とベーコンや野菜を入れた食事風のメニューで、ほのかな甘みのある生地に卵やベーコンのコクとうま味が加わって食べ応えがあって昼ごはんの代わりにすることができます。「たいうどん」はうどんではなくカレー味のたい焼きで、生地にもカレー味のスパイスが使ってあり、中身はかなり辛いキーマカレーがたっぷり詰まっています。注文してから焼いてくれるので焼き立てをその場で味わえます。お店の女性は気さくで冗談を交えて会話をしたり、待っている間も楽しく過ごせます。「たいうどん」は季節ごとに中身が変わるので春限定や秋限定などの味を求めて五反田に通う人もいます。

正統派な和菓子と言えるのは普通のたい焼きだけなので、お茶に合う本物の和菓子を探している人にはメニューの数が物足りないと感じるかもしれません。しかし焼き立てのたい焼きの味は格別で、他にはないようなびっくりするバリエーションを味わえて昔ながらの手作りの優しい味なので、五反田でちょっとおなかが空いたときに立ち寄ってみるのに最適なお店です。

あけぼのウィング高輪EAST店のお店紹介&魅力はココ!

お土産として最適な和菓子が揃うあけぼのウィング高輪EAST店

米菓子でおなじみの銀座あけぼのの店舗が高輪のあけぼのウィング高輪EAST店にあります。地下1階の名店街にあり、おもたせやおみやげとして最適です。通年商品と季節菓子を用意しており、いつ訪れてもおいしそうな美しいお菓子に出会うことができます。

おしることかき氷がお店の原点でもあり、あんこを使ったお菓子は小倉あん、白あんと種類も豊富です。あんこのおいしさを存分に味わうことができるぜんざいや大福、もなか、羊羹と誰もが好きな昔ながらのお菓子がそろっています。

米菓詰め合わせも人気で、特に味の民藝は17種類のおかき、掛け紙、箱、包装紙、容器にまでこだわりぬいた自信作です。栄養価も高く、日持ちもしますし、和菓子が苦手な方への贈り物としても米菓なら安心してプレゼントすることができます。

期間限定販売の商品にはおはぎ、本葛といった伝統的な和菓子以外にも銀座マロンや銀座メロン、もものゼリィといった創作お菓子もあります。あけぼのは和菓子だけでなく、和洋折衷菓子も得意としています。甘いものが苦手な男性のためのバレンタインのために、はあとせんべいを用意したり、ひなあられや千歳あめなども味のバリエーションを用意して販売しています。

1日に9000個も販売されるという姫栗もなかは30周年を迎え、栗とあんの風味と食感が絶妙な銀座あけぼのを代表するベストセラー商品です。姫栗もなかを確実に購入しようとするなら高輪店のほか、羽田店、新宿、渋谷など銀座あけぼのの店舗の位置を把握していくことが大切です。

高輪でさまざな用途に合わせた和菓子を選ぶなら

高輪で失敗しない手土産のお店として紹介されていますし、伝統と実績のあるお店ですので海外の方へのお土産としても最適です。今月のおすすめとして シーズン商品も販売していますから、季節に合わせたかわいいお菓子もあり、子どものいるご家庭へのお土産としても最適です。みんなの幸せを願う福福芋や祈 りをこめたばいまんじゅうなどのメッセージ性の強いお菓子も用意していますので、目的にあわせて選ぶことができます。

高輪の和菓子 松島屋のお店紹介&魅力はココ!

東京の三大豆大福の1つ高輪松島屋の豆大福

東京の三大豆大福といわれているお店の一つである、港区高輪にある老舗和菓子屋さんの「松島屋」に行ってきました。大福好きの中でも豆大福ファンはたくさんいらっしゃると思いますので、そんな方にはぜひおさえておいて頂きたいお店です。また、大福の起源は江戸時代で、東京の小石川だと言われていますが、豆大福発祥の地「東京」で、日本人を魅了する豆大福のお店でもあります。

場所を簡単に説明しておきます。地下鉄白金高輪駅の2番出口を出ると、「魚らんまっぷ」という立て看板が見えてきます。そこをまっすぐ進み、「魚籃坂下(ぎょらんさかした)」という信号を右に曲がった後、「魚籃坂」という坂の左手に「魚籃寺」という寺がありちょっと進むと「伊皿子(いさらこ)」という信号があります。そこを右手に曲がると、赤と白ののれんが見えてきますので、そこが「松島屋」となります。

だいたい、白金高輪駅からここまで5〜6分といったところでしょうか。なかなか慣れない地名が出てきますが、大切な目印になりますので見落とさないようにしてくださいね。時間にすると駅から遠くはないのですが、坂が少しありますのでご留意ください。でも、その価値があるとってもおいしい豆大福を頂く事ができます。

高輪で豆大福を購入するなら外せない人品

豆大福は1つ160円で、大きさは女性のこぶし大くらいでしょうか。皮は薄めでこしあんが溢れんばかりに上手に包まれています。これでもかとお豆もたくさん入っており、皮のお餅は薄くてもモチモチ食感を楽しめます。若き日の昭和天皇もよく好んで食していたという、歴史ある由緒正しき和菓子屋さんの豆大福です。大福には「豆」以外に、「きび」や「草」もあるのでぜひ試してみたいと思っています。

高輪柳屋のお店紹介&魅力はココ!

高輪の和菓子人気店柳屋

高輪柳屋は高輪台駅から歩いてすぐの道路沿いにあって、入口は大きな木の看板や柱が立派で老舗っぽい雰囲気で、植木があったり落ち着いた感じの和菓子屋です。高輪エリアには和菓子屋がたくさんありますが、柳屋は外観も内装もすごくアットホームな感じで気取った雰囲気がなく、誰でも気軽に入れます。お店の中は棚やショーケースがあってそれほど広くないスペースにたくさんのお菓子や箱が並んでいるのでどれを選ぶか迷ってしまいます。何人もお客さんがいると狭く感じるので混んでいるときは外で待つことになる場合もありますが、朝から夜までやっているのでそれほど混み合うことはありません。

お土産にも最適な高輪柳谷のほてい焼き

高輪柳屋の一番人気の商品は「ほてい焼き」というお菓子で、どらやきのような見た目です。皮はどらやきよりも厚めでしっかりしていてしっとりした食感で、中にはあふれるほどたっぷりのあんこがサンドしてあります。1個ずつ個別包装してあるので持ち運びにも便利で、高輪のお土産にするにも最適です。ほかにも定番のおまんじゅうや大福、おはぎ、おかきやおせんべいなどがあり、季節ごとに水ようかんや桜餅、柏餅、ちまきなど旬のお菓子が揃っています。お店のご主人は気さくな人で、どれを選ぶか迷っているとおすすめの商品を教えてくれたり味や中身の説明をしてくれます。贈答用に包んでもらうこともできるので、知人訪問のときの手土産にしたり高輪でしか買えないお土産を探すときに便利に使えます。

高輪で気軽に和菓子を楽しめます

買い物の途中や帰宅途中などに気軽に寄れるお店で、ほてい焼き1個、大福1個など単品で1個だけお菓子を買うこともできるので、ちょっと甘いものが欲しいときや少しだけ食べたいときにも使えて、1人暮らしの人にも嬉しいお店です。優しいご主人と話をすると心が落ち着き、あたたかみのある店内で美味しそうな和菓子を眺めていると幸せな気分になれるのが魅力で、常連のお客さんやリピーターもたくさんいる地元に根付いたお店です。

五反田の江戸みやげ本舗進世堂:煎餅屋の名店

テレビでも特集されるほどの和菓子の老舗 五反田の江戸みやげ本舗進世堂

江戸みやげ本舗進世堂。和菓子好きの方でも、もしかしたら余り馴染みのないお店かもしれません。五反田の大通りから少し入った場所にひっそりある進世堂は、創業が明治の老舗です。しかしどこか知る人ぞ知る、といった趣があり近隣の人でも存在を知らないことが少なくないのです。恥ずかしながら私もそんな1人。五反田へ自転車圏内に住みながら、TV番組{和風総本舗」でその存在を知りました。伺ってから今まで知らなかったことを激しく後悔しました、それほど江戸みやげは素晴らしい一品だったのです。そしてこの商品、署名人もわざわざ買いに訪れるまさに「江戸みやげ」でもありました。

江戸みやげは、えびせんをはじめとした9種のあられやノリ巻きが吹き寄せ(詰め合わせ)になった進世堂の看板商品。大正10年に商標登録され、以来六代に渡り受け継がれている伝統のあられです。たかがあられ、とは決して言えない拘りが随所につまっており、一旦食べ始めると1人で一袋食べてしまうことも!

五反田の和菓子 江戸みやげにやみつきになる

まず江戸みやげの半分以上を占めるえびせんですが、知多半島のアカエビを使用しています。良質のアカエビは年々漁獲高が減少している貴重なもの。こうした天然物を味わえるだけでも価値がありますね。

アカエビはむき身にして揚げられていますが、この油がまた素晴らしい。太白油など天麩羅屋で使われる質の高いもので揚げているので、一気に食べてしまっても胃にもたれないのです。だからこそ止められなくなってしまうのですが・・・。

またあられの命とも言えるお米も凄い。というのは、こだわりが高じて新潟に棚田を所有し、大正時代の米を復刻した「しめはりもち米」を栽培しているのです。新潟のお米は美味しい。特にもち米はピカイチだと心から思います。それを使用したあられなので、美味しさは言わずもがなでしょう。

えびせんにあられ、ノリ巻きにちょっとお豆が入り、食べ進む中で口の中で渾然とする瞬間が好きです。ほどよい塩味と醤油味が混ざったり、えびせんとあられ達の違う食感が楽しめたり。食べ終わるまで幸せな気分でいられるのです。五反田にわざわざ行く用事を作りたくなる、江戸みやげはそんな一品です。

五反田の江戸みやげ本舗進世堂のお店紹介&魅力はココ!

おかきの名店五反田の進世堂

江戸みやげ本舗進世堂は、五反田にある和菓子屋のひとつです。五反田で50年以上続いている老舗の煎餅屋で、看板商品は「江戸みやげ」というおかきの詰め合わせです。おかきは比較的日持ちがしますので、直前にお土産を購入できないという時にも重宝します。

一時期TVで取り上げられた時はすごく混雑していましたが、五反田の地味な場所にある知る人ぞ知る名店です。昔ながらの煎餅屋という店構えです。所狭しと商品が並んでいます。初めて行かれると、まず商品を眺めているだけで迷ってしまうはずです。江戸みやげが看板商品ではありますが、他の商品も全て老舗ならではのこだわりがつまっています。自宅用に購入するには少々お高いと感じるかもしれませんが、贈答品にはぴったりの上品なおかきを販売しています。とはいえ、手間暇と原材料のこだわりを考えれば妥当な値段だとは思われます。

江戸みやげは、海老煎餅を主体としたおかきの詰め合わせなので、いろいろな味が楽しめます。こちらの商品は1ヶ月以上日持ちがするので、他見の友達や実家への手土産のほか。お供えものとして持っていくこともあります。

五反田で手土産を探すならなら進世堂の江戸みやげ

お店の方は皆気さくな良い方で、混雑していなければ世間話等をしながら商品が手渡されるまでのひとときを楽しんでいます。そしていつも、煎餅とは関係のないもののことが多いですがおまけをくださるのも密かな楽しみになっています。

おかきなんて他にも美味しいお店はあるだろうし、五反田以外にも有名な所はいっぱいあると思われます。しかし、私の周りでは江戸みやげを楽しみにしている人は多いです。以前違う商品を手土産に持っていったところ、「今日はいつものじゃないんだね」と言われてしまいました。老舗ならではの深い味わいは、きっとやみつきになると思います。

江戸みやげ本舗進世堂が地味な場所でこれほど長く続いているのは、お店の人の人柄と妥協しない原料と熟練の技が生み出す商品あってこそだと感じます。お店がなくならない限り、私はこのお店を利用したいです。