中村昌宏の和菓子話

中村昌宏が気ままに和菓子について書いていこうと思っております。東京(五反田,高輪など)の懐石料理店にて修行後、和菓子職人に。

中村昌宏にとっての思い出の味

皆さんは、思い出の味ってどのような料理を思い浮かべるでしょうか?

カレーなどはその家の特徴的な象徴にもなりますよね。

 

でも、中村昌宏の場合はうどんが思い出の味となっています。

うどんの出汁の味が懐かしさを彷彿とさせます。

我が家は油揚げを必ず入れて食べるという習慣があり、
いりこの出汁に油揚げのコクがプラスされて、
何ともふくよかな味を作り出してくれます。

 

私も昔は割烹料理人として勤めていた経験があるので、
どのようにして出汁を取るのが素材の味を引き立てるかを
一心不乱に研究したこともありました。

でも、家庭の味のように染みついたものは、
料理人が計算し尽くして作り上げたものとは違って、
自然の良さがあるのです。

 

そんな味を思い浮かべつつ、今日も私は和菓子を作っています。

たまには故郷のことを考える時間も良いものです。